匠の技を磨く

在来工法による家屋の建築

ここで私たちの匠の技をご紹介します建築現場は佐久市入澤にある木継様のお宅。いわゆる在来工法による建築。施工は依田木工です。平成19年度の施工です。

      土台工の状況です                  

クレーンにて梁材を吊り上げ、2階部分の桁にはめ込みます。梁の仕口が二階材の桁の部分びピタリとはめ込まれる。この寸分狂いの無い瞬間瞬間がたまりません!

梁と桁を組み込んで、渾身の力でかけやを振り下ろす匠。梁組がとうとう完成しました。

梁組の完成です。達成感溢れる匠の表情。とくとご覧あれ。上棟式には護地餅が撒かれます。家の四隅に撒かれた護地餅を拾うと、運が良くなるとか、次に家を建てられるとか言われています。

内部の梁の様子です。しっかりと組まれていて少々の地震などにはびくともしません。近年は大手住宅メーカーのプレカット工法による建築が盛んなのですが、こうした我が国に古くから伝わる在来工法の技術を受けつないでいくことも、また重要なことだと私たちは考えています。

木継邸の現場研修

平成19年6月21日

東京工学院専門学校建築学科の和足教授と学生7名が木継邸の建築現場に来場。在来工法を学びました。

梁に挑戦!

平成19年9月8日~9日

佐久市臼田駅東の矢野製材所において、職人の技術力の向上と伝統的在来工法の継承を目的として在来工法の梁に挑戦しました。当日は長野放送の取材を受け、皆緊張した面持ちで作業に着手。梁材は地元、荷通りの林道現場から出た支障木で曲がっている松です。3名の棟梁が指導するなか、墨付けから始まり、刻み作業。翌日は仕口加工から梁組まで4組を完成させました。この模様は9月24日の午後6時からNBS(長野放送)の番組において放映されました。



































木取り、墨付け、仕上がった梁の仕口、取材カメラの様子、梁組棟の一連の作業の様子です。


土台・柱・桁に挑戦

平成19年11月3日

 佐久穂町佐塚工務店作業所に用意された材料を前に依田理事長から職人の心構え、基本の大切さについて説明を受け、柱の加工まで行いました。

赤松の伐採

平成20年1月19日~20日

先祖が植えた木で家を建てることを目的に、佐久市切原の赤松林において樹齢120年の樹木を伐採。10名の会員が参加しました。赤松が大地に当たり跳ね上がる姿は、ものすごい迫力でした。

梁材の強度試験

平成21年8月24日

長野県林業総合センターにおいて、実物大の梁材を使用して曲げ強度試験等を行いました。

 

No.1部材は 赤松材の5年間自然乾燥したものを使用。含水率は20%です。この試験は荷重12.6トンに対して、たわみ量は8.6cm。支間4m

 

No.2部材は 同じく赤松材の圧縮試験。 荷重5.7トンに対してたわみ量は5.5cm

カラマツ材は荷重5.8トンに対してたわみ量は16.4cmでした。赤松材に比べるとたわみ量が大きいことが分かります。

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